震災から10日

日本を根幹から揺さぶっている地震から、10日。あっという間のようで、長い長い日々だったような気もします。
テレビで被災地を見る度に、その凄惨な光景に胸が痛み、どうか皆さん無事でいてほしいと祈るばかりです。


地震の当日から、会社のメールはCEOを含む、上層部からの指示メールが行きかいました。翌週の勤務形態について、東北地方の社員の安否についてなど。会社ではセコムの「安否確認システム」を採用しているため、社員およびその家族の安否は一括して情報収集されました。地震から数日後に、休職中の社員も含む、全員の安全が確認されたそうです。
ひとまず先1週間は、「在宅勤務を基本とする」という方針が打ち出され、私も自宅勤務組となりました。その後、東電による計画停電が発表され、私の勤務するオフィスがある市も、停電対象となりました。オフィスが停電になると、カードキーでも入館ができなくなるため、日曜日の深夜に車でノートPCや、データの転送をしに会社に行きました。同じ状況になった他の社員も荷物を取りにきていて、自分はサポート部なので在宅勤務はできない、と言っていました。そういった24/7でオンラインにいる必要がある人は、計画停電の対象外の都心のオフィスに仮転移することになりました。単身者の場合は、関西方面への一時引越しも行われるとのことでした。
月曜日からは、計画停電のスケジュールに振り回されました。私は会社と同じ市に住んでいるので、実は会社にいようが在宅だろうが、稼動時間は変わらないのですけどね・・・停電予定時間の直前にキャンセルになったり、実際に停電になったり。市から停電のアナウンスがあっても、近所のワンコの遠吠えで聞こえないし。我が家は停電になると断水にもなるので、常に浴槽に水をためて、大きめの鍋にも飲料水を準備です。でも、こんな停電なんて、被災地の方のご苦労・ご心労を思えば何てことないこと。
会社でも、被災地を支援するサポートを開始しています。「利益より、復興にテクノロジーが貢献できる手段を考える時。」とお達しがでました。微力ながら、私も会社のサポート体制に加わらせてもらって、私の職務内で貢献できることを考えて・実行しています。
お役立ち情報として、いくつかリンクしておきます。

停電に備え、節電して Windows PC を使用する方法
OutlookやWindows Live Hotmail で利用できる東電停電カレンダー
ボイス対応被災時緊急連絡用アプリ「J!ResQ」


夫のほうは、月曜日は自宅待機にさせてもらったものの、在宅勤務をするにも一度は会社に資料を取りに行かないといけないということで、火曜日は自転車で通勤。電車の混雑に振り回されなかったものの、オンボロチャリのおかげでお尻がガタガタになったそうな・・・その後、夫の会社はリスクヘッジのために先10日間を、一部の社員を除いて在宅勤務に切り替えました。日ごとに状況のことなる交通機関の混乱の中で、社員の安否をその都度確認するリスクを減らすらしい。


地震の翌日から、大学時代の友達やら、海外の同僚やらからメールや電話をたくさんもらいました。自国で放送されるニュース映像に驚愕し、日本の地理感覚がない彼らは、「被爆する前に、こっちに逃げてこい。一家全員面倒みちゃる!」という勢い。現状を説明して、安心してもらって、facebookなどで状況は更新していくと約束。家族全員で日本のことを考えている、と言ってくれる友人・同僚に心から感謝。
そして、海外から日本に来ている会社の外人たちは、のきなみ国外退去を開始。自国の退避命令もあるし、国のご家族の心配も考慮してとのこと。「すぐに帰ってくるよ〜」と笑顔でしばしのお別れ。海外で流れるニュースは、日本よりストレートで憶測も多分に入っているかと思います。その分、日本に家族が転勤してるとなれば、恐怖心が募るのも無理はないです。世界各国から、救助隊の支援をもらってありがたいって伝えると、自分の国が役にたってよかったと言ってくれます。ほんと、いろいろありがたい。


それにしても、首都圏の「買いだめ現象」ですよね・・・我が家はトイレットペーパーが残量わずかだったため、地震の翌日に、マツモトキヨシに並んで買いました。普段そんなに売れない物まで、棚からごっぞり買い占めている人が多いです。醤油ってそんなに使う?お尻何個分の生理用品?って思う半面、計画停電の中、連日「首都圏の品薄」をニュースで流すTV事情を考えると、不安を煽られる気持ちも理解はできます。日本全体としては食料もガソリンも供給量は十分、と言われても、「じゃ、その流通手段はあるの?いつ入るの?」とパニックなる人もいるんでしょう。どこかのガソリンスタンドでは、車一台あたりのガソリン購入量を設定するのではなく、ガソリンの残量が半分以下の車にのみ販売するところがあるそうです。これは賢い。今すぐ必要じゃない人は、必要になってから来てね、ってことですね。我が家はたまたま地震前に満タンにしてあったので、このガソリン不足が続く間は車に乗らないつもりです。祖母にいつ何があるか分からないし、いつでもサポートにいける体勢でいたいし。


原発ももちろん心配です。知識がない私は、ニュースを見ると不安を煽られるばかりでしたが、こちらの資料を読んで、若干ながら理解しました。今の状況では心配することなく、安心していいのだと分かりました。
福島原発における放射線被ばくの解説


地震直後のニュースで、被災地で取り残された学校の屋上で、救助を待つ人の様子が放送されました。屋上には、背中に赤ちゃんをおぶったおばあさんが、手にはウエスティーを引いているのが見えました。屋上には大きく、水、SOSの文字が。胸がキューッとなり、鼻がツンとなりました。被災地の状況を見てきた知人は、津波でたくさんのワンコも被害を受けて、土砂に半分うまったまま死んでいるワンコをたくさん見たと言っていました。ワンコの遺体回収は、人間よりずっと後なんですって。そんな中でも助かったワンコには、短くても犬生を全うしてほしい。ジョイ君のブログの転記ですが、アニマルサポートの団体情報を載せておきます。

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東北地震犬猫レスキュー・com
http://tohoku-dogcat-rescue.com/
東北大震災によって被災した方の犬・猫の救援情報特設掲示板。

公益社団法人日本愛玩動物協会
http://www.jpc.or.jp/tohokukanto-daishinsai.html#gienkin
港区青山が拠点

UKC JAPAN ドッグレスキュー
http://ameblo.jp/dog-rescue/
寒川が拠点

アニマル ハートレスキュー
http://www.animal-heart-rescue.net/
横浜市都筑区仲町台にあるMOMO動物病院が拠点

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最後に、この方の近況を。
元気で〜す♪


さすがにコブのフードだけは多目にネットで買いました。関西地方のお店で買いましたが、普通に届きました。ヤマト便のお兄さん、ありがとう。3月は恒例のワクチン接種なので、もし停電や地震で受けられないと困ると思い、ワクチンは地震の翌日に接種に行きました。
ドロンドロンに汚れてますが、待合室でビビッてマス。


今日は、都内のオフィスに引越しをする人のための、荷造りの手伝いをしに出社します。午後の停電がないといいんだけど・・・