もざいくアート

無事に出張から戻り、コブオンとの感動の再開も果たし、日常が戻ってきました。「感動の再開」と言っても、2ぴきともノーティーさんが大好きなので、会った時こそ喜んだものの、車に乗ると「降ろしてくれ〜」みたいな感じでピーピーないてました。
車内でもこの仏頂面・・・

でもやっぱり家が一番落ち着くようで、帰宅してからはぐっすりでした。


応募したこともすっかり忘れていた、シーザーの「もざいくアートキャンペーン」。コブオンの写真も使われたようで、新宿駅丸の内線の地下道に飾られているらしいです。ちなみに、↓の赤枠あたりにいるようなので、もし通りかかることがあれば、探してみてくださーい。キャンペーンはまだやってるようです。


ワンコとは全く関係ない話ですが・・・
Steve Jobs が亡くなりました。私は Jobs氏の崇拝者ではないですが、彼が2005年にスタンフォード大学の卒業生に向けて、スピーチをしています。これは伝説のスピーチとして語られていて、私も今朝見直しました。


かいつまむと、内容は3つの話で構成されています。
1) 点と点をつなぐ話 - Jobs氏は大学を中退していますが、その後も自分の興味がある授業だけは受け続けていました。カリグラフィー(文字書体的なもの)の授業もその一つで、後に創立したAppleは、均一幅できれいな文字を始めて作ったPCとなりました。後から考えれば、大学時代に無作為に興味のあるクラスを取っていた知識が、後の自分の人生に大きな影響を与えたことが分かったと、言っています。一見意味がないように思えることも、いつ自分の将来に影響するか分からない。「当時あれをやっておいたから、今の自分があるんだ。」と思えるのは、人生を振り返った時だけ。という話。
2) 愛と喪失の話 - 30歳にして大成功をおさめたApple社から、創立者である彼はクビになってしまいます。当初はどうしていいか分からず途方に暮れたようですが、それでも持ち続けていたのは自分がやっていたことに対する愛情。立場がなくなっても、それは言い換えれば「イチからスタートしなおす自由を得た」ということで、彼はNEXTという会社とPixerを創立します。後にAppleはNEXTを買収して、事実上、Jobs氏はAppleに返り咲きます。ここで言う「LOVE」とは、ロマンチックな意味での愛ではなく、「好きなものへの執着」という意味かもしれません。頑張って築いた物を失っても、根底にある愛(執着)失わなければ、きっと道は開けてくる、という話。
3)死の話 - 「もし今日があなたの人生の最終日だとしたら、今からやろうとしていることを、本当にしますか?」という言葉を、17歳の時に聞いたJobs氏は、その言葉を毎日自分に問い続け、もし答えが2日続けて「No. (しない)」であれば、何かを変える必要があると思っていたそうです。2004年に膵癌を発病した彼は、当初余命数ヶ月と告げられ、身辺整理をするように医者から言われます。奇跡的に回復して、こうして1年後に大学の卒業式でスピーチもしていました。皆、死にたくないと思っていても、「死」は誰にでも訪れる。「死」があるから、「生」があり、進化もある。「古」は「新」に入れ替わり、「新」はいつしか「古」となっていく。言い換えれば、自分もいつか「古」となり、死んでいく。人生は短い。だから悔いのない日々を送ることが必要なのだ、という話。


最後にJobs死から卒業生に送る言葉として、Stay Hungry, Stay Foolish. と言っています。「貪欲かつ快楽に」って当たりでしょうか。楽しみながら探究心を持つことを忘れるな、と。とっくに大学を卒業しちゃった私にも、しみじみ響いてくる言葉です。
「今日が人生最後の日ならば」と問い続けたJobs氏。人生最後の日はどんなことを思ったのでしょう。惜しい人を亡くしました。